「喧嘩になると、論理的な彼(彼女)には勝てません。黙るしかなくなるんです。」
パートナーとの関係における悩みで
こういう話を聴くことがあります。
最初は、自分の気持ちを説明しようとするのだけれど
相手は気持ちより理屈
つまり、感情より論理で責めてくるので
諦めて黙ってしまう。
結局、平行線のままで何もわかってもらえない
というのです。
ここには、実は誤解があります。
この状態の相手は、実は論理的ではないんです。
物凄く感情的になっているんですね。
論理的な状態というのは
自分の知識や経験を紐解いて、冷静に考えた上で成り立つものですから
人は論理的になると、ヒートダウンし
本当にその理屈を相手が理解できるように説明することができます。
ねじ伏せるのではなく
相手にわかるように、穏やかに伝えることができるわけです。
自分の理屈が正しい!
あなたが間違ってる!
非を認めろ!
という姿勢で、理詰めでくるのは
かなり感情が高ぶった状態ですから
論理的な状態とは、かけ離れています。
相手が論理的だと捉えるから
内容をしっかり聴いて、それに対応しようとしてしまうわけですが
実はかなり感情的なので、内容はどうでもいいのです。
言うなれば
そのときの理屈の中身は、さほど重要ではない。
相手が言いたいのは、せいぜいこんなところです。
「うるさいっ、黙れ!」
「なんでわかってくれないんだよ!」
「わたしが悪いっていうの?酷い!」
「あなたが悪いんでしょ!」
理詰めでねじ伏せようとしている相手は
論理的ではなく感情的になっているのです。
これを頭に置いておけば
自分の方が冷静になり、論理的に考えられるかもしれませんね。