奈良県大和郡山市のカウンセリングルーム 人間関係・トラウマ・アダルトチルドレン・発達障害・セクシャリティ・性格・恋愛等 多方面に対応。箱庭療法 心理学講座 セラピスト向けコンサルティングも行っています。
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  1. 心がホッとするコラム
  2. 「まあ、これもありよね」とつぶやいてみる
 

「まあ、これもありよね」とつぶやいてみる

「わたしって変ですよね?」

「わたしっておかしいですか?」

 

カウンセリング現場で、よく聞かれます。

 

わたしの個人的な意見を言うならば

「変とは思わないです」「おかしいとは思わないです」

と答えるところなのですが

 

こんなとき、わたし個人の意見というのはあまり役に立ちません。

 

 

クライエント自身が、自分のことを変だとか、おかしいとか感じている。

その事実が大切なんですから。

 

そして

 

さらに、重要なのは

変な自分、おかしい自分をクライエント自身がどう感じているのか、ということです。

 

変だからダメ

おかしいからダメ

と、感じているのか。

 

変な自分、おかしい自分を

「まあ、これもありよね」

と、感じているのか。

 

 

変な自分

おかしい自分

 

そんな自分を

「まあ、これもありよね」

と思えると、少し肩の力が抜けます。

 

 

自分が変だとかおかしいとか感じてしんどいときは

「まあ、これもありよね」と、つぶやいてみてください。

 

いや、ダメだ!と思いますか。

 

それならば

 

変な自分はダメ、おかしい自分はダメ

と感じている自分に

「まあ、これもありよね」って、つぶやいてくださいね。

諦めるとは
「明らかにする」ということで
何を明らかにするかというと、できることとできないことを、明らかにするということ。

それは、できないことを捨ててしまうことでは決してなくて、ずっと大切に持ち続けていてもいいのです。
ただ、今の選択のために諦める(明らかにする)ということなんです。


わたしには、憧れているものがありました。
決して大それたものではありませんが、小さいからといって、簡単に叶うとは限らないものです。

自分の能力(性質)的にも、状況的にも、その憧れには手が届かないとわかったとき
わたしは、その憧れを捨てなければ・・と思いました。
捨てる=諦めるだと、思っていたのです。

苦しかったです。
その憧れを捨てなければ、先へ進めないと思っていたので。

そして
どうもがいても捨てられない自分を今のありのままとして認め
「これでいいや。ずっと大事に持ち続けていよう」
って思ったときに、今できることに、シフトできたのです。

きちんと諦められたのです。


「こうしたい」「こうなりたい」「こうだったらいいのに」
望みはいろいろあって、あたりまえだし、それに向かって努力することは、大切なこと。

それでも

自分自身の性質や自分をとりまく環境の中で
(環境とは、社会や家族や親しい人との関係や物理的なことや健康面など、いろいろ)
できないこと、叶えられないことがあるのも、あたりまえ。

自分の望みのうち
どれを諦めるか、どのように諦めるかということは大切なことだと思います。

今を生きる自分は、何を選択し、何を諦めるか。
諦めることは、決して捨てることではなくて、望みとして持ち続けていい。
ただ
「今の自分」のできること、できないこと、何を優先するかを明らかにすること。

そうして、きちんと諦めると
現状の中の喜びや幸せを感じやすくなると思うのです。