とても傷ついているときに
「原因は自分にあるから、自分が悪い!」
と言って、自分を痛めつけている人に
出会うことがあります。
怪我をしているのだから
まずは手当てが必要なのに
「自分のせいだから、傷ついても当然だ。だから、傷を治しちゃいけない。」
と思い込んでいるのです。
それはおかしな話です。
ぼんやりして歩いていて
ブロックにつまづいて怪我をしたとします。
ぱっくり開いた足の傷からは、血が流れています。
まずすることは、傷の手当てですよね。
ぼんやりしていた自分の不注意だから
つまづいて怪我をして当然だ。だから怪我を治しちゃいけない
なんて、おかしいでしょう。
原因が自分ではなく他者にあっても
同様です。
わたしが傷ついたのは○○のせいだ!
と責めることにエネルギーを注いでしまい
傷はそのまま放置してしまうということも
起こりがちなことなんです。
身体の傷なら、そんなことはまずしません。
たとえば
ブロックはいつもはないのに
しばらく前にそこにブロックを置いた人がいたとしたら
置いた人が悪い!と責めることを優先して
血を流している怪我は放置するなんてことはしないですね。
そりゃあ、腹はたってあたりまえですし
原因になった人を責める気持ちも沸くかもしれませんが
まずは、怪我の手当てを優先します。
身体の怪我の場合は
自然に、怪我の手当てを優先するのに
心の傷の場合は
誰のせいかを優先して
傷を放置してしまうということが起こりがちです。
自分の心が傷ついているときは
まずは、傷の手当てです。
そのために
傷の具合をみて、必要な対応をとることが大切。
何が原因か、誰のせいかは
傷の手当てをした後で考えてもいいし
手当てをしながら考えてもいいので
とにかく、手当てをすること。
まずは、優しく手当てをしてくださいね。