辛い気持ちを話して
「でも、あなたは幸せよ。」
「まあ、それでもまだ幸せなほうよ。」
と、相手は言い
どんなところが幸せかについて、話し始める。
たとえば
「家族は皆元気」
だとか
「周りの人が優しい」
だとか
「経済的に裕福」
だとかね。
そこで、こんなふうに思ってしまう人もいます。
確かにそうだ。
そういう部分では、わたしは幸せだと感じている。
だから、辛いなんて贅沢だ。
ちょっと待って!
幸せを感じることと辛いこととは、別の話ですから。
辛いというのは、心の痛みです。
心が怪我をしているんです。
他の部分で、幸せを感じているからといって
怪我が治るわけではないのです。
足を大怪我して血を流している状態なのに
「美味しいものを食べられるんだから、痛いなんて贅沢だ」
なんて言いませんよね?
美味しいものは食べていい。
「ああ、美味しいなぁ」
それでいい。
そして
怪我は治療しましょうね。
治療するために
どんなに痛いかを伝えることは
とても大切なことなんですよ。