「自信を持ちたいんです。自信のある人になりたいんです。」そうおっしゃる方は、少なくないです。
そこで
「自信のある人というのは、どういう人だと思いますか?」とお聞きしてみると
「自分が正しいって思っている人」という答えが返ってきたリします。
そこで、また質問してみます。
「自分が正しいんだ!他は間違ってる!っていう人をどう思いますか?そんな人になりたいですか?」
そうすると、嫌な顔をされる方が殆どです。「そんな人は嫌ですね。なりたくないです。」
おや?さっき「自信のある人になりたい」って言いましたよね?本当はどんな「自信のある人」になりたいんでしょうね。
わたし、なかなか意地悪でしょう?(笑)
わたしはよく「自信あるよね」と言われるのですが、自分のことを必ずしも、正しいとは思っていません。
けれども、自信がないのかというと、違っていて、確かに自信はあるのです。
正しいかどうかと、自信とはあまり関係がないのではないかと、わたしは思うのです。
そもそも、正しいというのは、見る方向や判断基準によって違うあやふやなものだし、誰だって、間違えることはあるのですよね。
「わたしは正しい!」と言い切ること自体がひとりよがりな思い込みですから、その思い込みを頑なに守らなければ居られない状態は、自信がある状態とはかけ離れている気もします。
どんなに長く生きていても、どんなにたくさんの経験をしても、知らないことのほうが断然多いし、知らないことから間違いが起きたりします。
いやいや、知っていても間違えることだってあります。
自分が間違えることがあると知っておくと、「自信を持つ」のハードルは一気に下がります。
間違えるということを知っておくこと、不完全な自分を認めることは、自信を持つことへの近道かもしれません。