共依存という言葉は、よく耳にすると思います。
「人の役にたちたい」
という気持ちを持っている自分は
共依存症なのだろうか。
治したほうがいいのだろうか。
そういった質問が寄せられることがあるので
説明しようと思います。
共依存症とは
人の役にたつことで
自分の存在価値を上げたり、自尊心を保とうとすることです。
人の役にたつことが嬉しいと感じるのは
あたりまえに起こる感情ですよね。
その感情が起こることが、共依存というわけではなりません。
中核障害としては、以下の5つがあげられます。
1.適切に自己評価ができない<自己愛の障害>
2.自分と他者の境界設定ができず、他者に侵入したり、他者から侵入されたりする<自己保護の障害>
3.自分に関する現実を適切に認識できない<自己同一化の障害>
4.自分の欲求を適切に他者に伝えられない<自己ケアの障害>
5.自分の現実(年齢や状況)にそって振舞えない<自己表現の障害>
いずれも、自分を大切にできないという共通点がみられます。
共依存症の根底にあるものは
自己肯定感の欠如だからです。
自己が確立せず、とても不安定なので
それを補うために、人の役にたとうとする。
すなわち、
他者の評価を求めたり
他者のニーズを満たすことで
自分の存在を肯定しようとするのです。
その結果
他者の望みを叶えたり、他者の問題を解決するために
多大なエネルギーを注ぎ込みます。
自分の意見や考え、気持ちに鈍感になり
相手を優先して、自分を害することを厭わない場合もあります。
特徴的な症状については
明日の記事で紹介します。