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  1. 「不幸でなければ愛してもらえない」という刷り込みについて
 

「不幸でなければ愛してもらえない」という刷り込みについて

父方の祖母がそうでした。

父も母も、祖母を大事にしていましたし、
優しくしてくれるお友達もいました。

それでも、祖母はいつも孤独で不幸でした。

父は15歳から祖母を養ってきましたが
後年、父に「あんたに世話になったこと、一度でもあるか?」
と言ってのけたツワモノです。

自分がどんなにないがしろにされているか
どんなに不幸かということを
常に訴えていましたし

時々幸せを感じても
長続きせず
こじつけてでも
身の不幸を嘆きました。


祖母が
なぜ周りに感謝せず、文句ばかり言っているのか
なぜ不幸を嘆いて、人を責めてばかりいるのか
当時子どもだったわたしには
わかりませんでした。
それでも
彼女がとても苦しいということだけはわかりました。
笑うとかわいい人でした。
その笑顔が見たくて
祖母について出かけたり、話し相手をしたりしました。


抱きしめてあげればよかったな
って、今は思います。
ただ、わたしが抱きしめたからといって
彼女の孤独や不幸は解消されることはなかったでしょう。


心理学を学び、多くのクライアントと関わった今だからわかること。

おそらく
彼女の両親(わたしにとっては曽祖父母)は
彼女が幸せそうなときには、安心して放っておいたのです。

辛いときや悲しいときは、心配して関わった。
三菱造船の社員の下宿屋さんでしたから、忙しかったのだと思います。
祖母は常に寂しかった。
そして、不幸なときだけ、両親に振り向いてもらえた。


そうして
― 不幸でなければ愛してもらえない
と、心と身体に刻まれてしまった。


今も、そんな人と出会うことがあります。
敢えて、こちらから手を差し伸べることはしません。

「ほらね、不幸だから構ってくれるのよね。」
という思いを強化するだけだからです。


ただ、気づいておく。

そうすると
その人が本気でそこから抜け出そうとしたときに
きっと、力になれます。